460 本当にあった怖い名無し
ある日友達の家族とうちの家族とで一緒にキャンプ場へ行きました。

近くに湖があるのどかな感じのキャンプ場です。
そこにテントを張って1泊2日のささやかなキャンプを楽しんだんです。

そして夜になって友達とともに肝試しをしようという話になりました。
大人たちは危ないからやめなさいと止めましたが俺たちは忠告を無視して肝試しをやりました。
肝試しといっても夜の湖を1周して帰ってくるだけのものでした。

友達がまず湖を1周してきました。友達は顔色一つ変えずにこんどはお前の番だと俺を促しました。
俺も怖くないさと思いながら湖の周りを歩き始めました。

しかし湖の周りはとても暗くて不安になってきたのです。
そんなときに前方から懐中電灯を持った人が近づいてきたのです。

俺は身構えましたが、その人は俺もよく知る友達の父親(ここからはAと呼称します)でした。
安心した俺はAに湖を1周したら戻ると告げました。
するとAは自分もそこら辺をぶらついたら戻ると言ったのです。
別れる際にAは私にレモンキャンデーを渡してくれました。
そのレモンキャンデーは後で食べようとポッケにしまってそのままテントまで戻りました。

テントには自分以外の全員が揃っていました。
俺はAにレモンキャンデーの礼をしなければならないと思い、その旨を伝えるとおかしなことを言いました

「レモンキャンデーなんて知らない、なんのことだ?」と
俺はAがからかっているのだろうと思いましたがどうも本当にAはレモンキャンデーをくれたことどころか
湖で俺にあったことさえ身に覚えがないようでした。
俺の母親もAは一度もテントから出ていないと真顔で言っていました。
いよいよ薄気味悪くなった俺はそのまま寝袋にくるまって寝てしまいました。

では俺が湖で出会ったAのような人物はいったい誰だったのだろう?

その時もらったレモンキャンデーは気味が悪くなってキャンプ場の湖に放り投げて捨てました