くろたん-オカルト・都市伝説まとめ-

不思議な話

【怖い話】遺書と酒

170 本当にあった怖い名無し
もう6年ほど前の事なんですが…
当時私は趣味のカメラを片手にバイクで走りまわっておりました。
ある日、先輩と一緒に廃墟撮影に行こうということでとある旅館跡へバイクを走らせました。


172 本当にあった怖い名無し
昼過ぎに到着し、ちょっと藪こぎをして廃旅館へ。
先輩は何度か来たことがあるようで案内してもらいながらウロウロしていると…
とある部屋の近くに来た時に何とも言えない臭いがしました。
この板の住人なら察しがつくとは思いますが、あの…臭いです。
先輩も以前はこんな臭いはなかったと言い、お互い察していました。
廊下を奥に進むとその臭いはどんどんキツくなります。
二人共もう確信を得ていて、とある部屋を覗くと…


173 本当にあった怖い名無し
やはり自殺体でした。死後数日は経過しているようで、あとはご想像にお任せします。
ふと足元を見ると遺書のようなものが置かれていて、申し訳ないと思いながらも好奇心で読んでみました。
そこには自分の人生の悔いや反省などが綴られており、人生に疲れたとのことが書かれておりました。
何やらいろいろな苦労が重なり、死を選んだその人を見ると何かやりきれない気持ちになりました。
しかしあまりにも臭いがきついのと警察への通報などから一度バイクまで戻り、警察へ通報しました。
30分ほどで到着するとのことだったのでタバコに火を点けあまり会話もなく警察の到着を待つことに。


174 本当にあった怖い名無し
パトカー2台と警察のバンが到着し、現場検証と事情聴取のため現場に戻り検証を終わらしてパトカーに
戻るとお決まりの軽いお説教が…w
まあ写真を撮りたいとはいえ、立派な不法侵入なのであまりこういう場所には立ち入らないようにとのいつものお言葉w
しかし今回は仏さんの発見につながったので軽い注意で済みました。(たまに署まで…という事例が過去何度かw)


175 本当にあった怖い名無し
聴取も終わりパトカーから出た時、
ちょうど仏さんが運ばれていくところで二人で手を合わせて見送りました。
まあせっかく足を伸ばしてここまで来たんだからと
海辺を走って美味しいもの食べて帰ろうやということで海辺の道の駅へ。
レストランで海鮮丼を頬張りながら先輩が、


176 本当にあった怖い名無し
先輩「お前、あの遺書の最後の方にお前んとこの近くの地名出てたな。」
私「ああ、あそこは有名な酒造があるんですよ。遺書の最後にもそこの酒造の酒が最後に飲みたかった、って書いてありましたよ。」
先輩「そうか…。よっぽどそこの酒が好きやったんやろうなぁ…。」
私「そうですね…。今度供養の意味でも買っていって供えましょうか。」
先輩「そやな…。なんかやりきれん遺書やったもんな。」
と飯時に話す話題ではないんでしょうが後日ご供養に日本酒を買ってお供えすることに。


177 本当にあった怖い名無し
そして数日後、先輩の車で廃旅館まで行くことに。
実は例の日本酒なんですが割とその酒造では安い方に入る酒でして、せっかくお供えするのに安酒ってのもなぁ…ってことで
ちょっといいほうのお酒を買って行きました。
現地に到着し、お線香と花を備えてお酒は升にめいっぱい入れて供え、瓶は蓋をして供えました。
その日はあまり寄り道もせず帰宅しました。



179 本当にあった怖い名無し
連日の出来事で疲れていた私はベッドに入るとすぐに寝入ってしまったようで、その間に不思議な夢を見ました。
初老の男性が私に仕切りに頭を下げる夢を見たのです。
翌朝、夢の内容を覚えていた私はあの時の仏さんかな?っと思い、
不思議なこともあるもんだなぁ・・・とあまり気に止めず
もそもそと朝食を食べていました。


180 本当にあった怖い名無し
するとA先輩から携帯に着信があり、
先輩「おきとったか。なあ、お前変な夢みんかったか?」
すぐにあの夢だ・・・と直感した私は
私「もしかしておっさんがずっとお辞儀する夢ですか?」
先輩「それや!ただそれ以外なにもなかったんやけど・・・」
私「僕もそうですよ。お供えいってよかったんとちゃいます?w」
先輩「そやなw そういうことにしとこかw」

てな具合に二人共同じ夢を見ていました。不思議な夢だったんですがちょっといい気分でした。


183 本当にあった怖い名無し
そんなことがあってから4年後、たまたま先輩とキャンプツーリングでその現場近くを通った時に
いってみようかと先輩が言い出し現場に足を運んでみました。
そこには朽ちて半分土になってる花束の跡と黒ずんでおがくずのようになった
一合枡が置かれていました。もちろんお供えした一升瓶も。
その時ふと気になって一升瓶に目をやるとなにか違和感を感じました。



185 本当にあった怖い名無し
4年間も放置されていたので埃をかぶっているのですが・・・中身が無いんです。
最初は浮浪者が飲んじまったんだろうかとも思いましたが、周りの埃を見ても瓶が動いた形跡は全くありません。
先輩と顔を見合わせ、まさか・・・とは思いながらもその瓶を元に戻し、その場をあとにしました。
その後、近くの道の駅で休憩しながらさっきのことを思い返すとなぜか少し嬉しい気持ちになりました。
あの仏さんが最後に飲めなかった酒を飲ませてやることができたんだなと・・・。


186 本当にあった怖い名無し
そのあと道の駅で購入した地酒を一本、またお供えに行きました。
その日の晩、キャンプ場でテントを貼り焚き火を眺めながら二人で買った日本酒をちびちびやっていると
焚き火越しに誰かがいたような気がして、はっと顔を上げるとそこには誰もおらず近くの別のキャンパーが見えるだけでした。
だたなぜかその時とても暖かいものに包まれたような気がして自然と笑みがこぼれました。
先輩もなにか感じてたようで二人共ちょっと笑っていました。



187 本当にあった怖い名無し
ふと乾杯ってつぶやくとグラスに何かが当たったような感触がしました。
その日の晩は何かとても穏やかな心で呑みあかし、就寝しました。
旅を終え、自宅に帰って荷物を片付けているとあの時買ったお酒が出てきたんですが、なぜかあんまり減っていませんでした。
「結構あの晩飲んだつもりだったのに・・・律儀なおっちゃんやなぁ・・・w」とまた朗らかな気持ちになりました。
もうその廃墟は解体され、今は空き地になっています。ただ、旅行でそこを通るたび思い出して顔がほころびます。

【怖い話】麒麟雲

237 本当にあった怖い名無し

大阪で仕事しとるんだが、毎日空見上げて雨模様かどうか確認してから帰る

で、今日も夕方仕事上がりで一服しながら西の空をいつものとおり見てた

そしたら明らかに他の雲と違う、違和感がある雲があった

龍というか、麒麟というか、そんな雲が神戸方面、多分六甲山のあたりにあった

下から上に上がって行く感じで、口をカッと開いて、手がある、足もあったかも

こんな雲初めて見たわ、と思ってたら、ものの2、3分でシュワっと消えて周りと同じ夕焼け空になった




【怖い話】物質移動

309 本当にあった怖い名無し
俺の会社で同期入社だったやつがこないだ退職したんだよ
30代後半での早期退職だった

そいつは仕事もできるし英語もうまくて将来を嘱望されてた
同期の出世頭だったんでみな驚いた 
理由がわからずいぶかしがるやつが多かったが、退職の理由は一身上の都合ということで
どこかにヘッド・ハンティングされたんじゃないかという噂も出たくらいだ


310 本当にあった怖い名無し
年度途中での退職だったんで課内だけで簡単な送別会をやることになり
二次会をして解散というときに
そいつからもう一軒だけつき合ってくれよ聞いてほしい話があると誘われた
そいつがタクシーをつかまえて、ちょっと離れた区画の地下のバーに案内された
バーのカウンターから離れたテーブル席に座って
そいつから聞かされた話は異常なものだった


311 本当にあった怖い名無し
「俺は超能力があるんだ・・・笑うなよ、すぐ証拠を見せてやるから・・・
俺にある能力というのは物質移動とか瞬間移動とか呼ばれるもので、中学校の頃には気づいてた」
そう言うと目を閉じて口の端をゆがめて奥歯を噛みしめるような動作をした
そのとたん俺の口の中で大便の臭いが広がり、歯にねちゃっとした違和感がある



312 本当にあった怖い名無し
俺はむせながらナプキンに口の中のものをはき出すと
それはアメ半分くらいの大きさの大便としか思えないものだった
そいつは笑って「ホンモノだ、だがお前自身の大便だ・・・トイレに行ってうがいをしてこいよ」
俺はトイレでえずいてほうほうのていでで戻ってくると、
そいつは「スマンかった、しかしこれくらいしないと信じないだろ」そう言って
テーブルの上で深々と頭を下げた


313 本当にあった怖い名無し
そいつの話では移動させることができるのは小さな有機物だけで、それも数メートル程度の距離
つまり大豆の粒などをちょっと離れた場所の人の鼻の穴につめるとか
そんなことしかできないと笑って言った


314 本当にあった怖い名無し
クギや針、石なんかは無理なんだ それから動物の皮なんかで機械処理でなめしたようなのは
動かないこともあった それから障害物は材質は関係ない 鉄の扉やガラス窓の向こうへも
物を送り込める 小さな物を数メートルだけならな
なぜこんな能力が備わってるかはわからない 父も母も普通の人でこんな話は聞いたこともない
ただなぜか俺にはできるんだ・・・」


315 本当にあった怖い名無し
これまでにはいろいろ悪用もしたよ 例えば部長の○○ やつが朝に飲んだお茶を噴き出す
ことがあるのは、俺がやつの鼻の穴にお茶の粉の粉末を瞬間移動させてるからだ
中学校のときには能力に気づいたがばかりだったのでいろいろ無茶もした
いじめっ子の胃の中に熊蜂を送り込んだり、好きだった女の子のマンコに自分の精液を送り込んだこともある


316 本当にあった怖い名無し
満員電車の中で直腸にラードの固まりを送り込んで・・・そいつが体温で溶けると、どうなる?
趣味が悪いんでこれ以上は言わないが、自然の中には毒性の強いものもある
つまり殺人も自由自在ってことさ
そう言ってそいつはポケットの中から小ビンを出して振って見せた


317 本当にあった怖い名無し
「これはフグ毒その他、自然界の毒物を混ぜた物だ・・・準備は大変だったけどな
そう、俺は転職することにした この天与の才能を生かすのには殺し屋が一番だとやっとふんぎりがついた  
それが手に入れば、HIVやその他のウイルスだって送り込めるし
それだと病死としか判断できないだろ・・・」


318 本当にあった怖い名無し
俺が呆然としているとそいつは立ち上がり
「俺はこれから闇稼業になる もう会うこともないだろう・・・大便の味はどうだった?
これを機にスカトロマニアとかになるなよ」

笑いながらそう言って店を出ていった

【怖い話】「変態センサー」

101 本当にあった怖い名無し
もうかなり以前になるけど、契約社員として3年間働いた会社にその人はいた。

そこはまあ店というか接客業がメインの業種で、客層はファミリー層(小学生以下の子連れ)
で、毎年100人くらいのバイトを採用するんだけど、その中に好ましからざる人物が紛れ込むことがままあった。

ぶっちゃけ、お客である子どもに性的興味を抱きそれを実行に移そうとするヤツね。
もう信用問題だから、そういうそぶりをみせようとする人間は、即クビといいたいところだが、こっちも客商売だから恨みを買うような首の切り方をして、悪い評判を流されたら(にちゃんに書かれるとかw)かなわないから、穏便にやめてもらうのには苦労した。
面接のときはなかなかわからないんだよ、そういう性癖って。



102 本当にあった怖い名無し
で、その人なんだけど親会社からの出向で、当時40くらいかな、小柄でやせていたから実年齢よりは若く見えた。

バイトの研修期間に俺を物陰に呼んで「今研修してる彼、そうメガネかけててくせ毛の。あの人気を付けたほうがいいよ。よく見てて」なんて言う。
研修生はどこにでもいるようなさわやかなお兄さんなのに。そう思いつつも目を離さないようにしてたら、盗撮やる直前。俺がとっつかまえた。
「警察沙汰にはしないから出入り禁止」と場長じきじきに言い渡されて追い出した。なぜわかったのかと彼女(女性です)に尋ねると「履歴書見たらわかった」とのこと。履歴書は俺も見てるけど、そんな瑕疵は見当たらなかったのに。「なんとなく、ヘンな人のように思ったんだよ」と理由にならないことを言う。
そんなことが何回かあったので、俺はバイト応募の履歴書の束(300通くらいある)を、本来は採用担当ではない彼女のところに持っていった。

すると、すごい勢いで束をめくりながら片っ端からふせんを付けていく。俺が唖然としていると、履歴書の束をわたして「この人たち面接のときに気をつけていてね」と言う。
俺は採用担当の社員にそのことを言い、面接にも立ち会って貰ったほうがいいのではないかと勧めてみた。が社員はあまりいい顔をしない。結局面接は彼女抜きで行った。
それでもふせん組のうち半分くらいは落としただろうか。履歴書はまともでも実際にしゃべってみるとコミュ力に難ありというパターンね。履歴書だけでなんでそんなことまでわかるのか不思議だった。


103 本当にあった怖い名無し
バイトたちは研修期間を経て本採用となるが、全員集合して自己紹介タイムというのをやる。このときも「ほら、右から3番目の人、ちょっと気になるわ。あ、それから…」
彼女が「気になる」と言ったバイトは全員なんらかの問題持ちであることが後ほど発覚した。変態野郎だけではなく、他のバイトと揉め事を起こしたり、「子どもがかわいいから」と言って自前のお菓子をあげたり(もちろん禁止)してた年配の女の人、それからクレーマーが客からそのまま接客側にポジション変更したようなヤツもいたな。
俺が働いている途中に出向で来たんだけど、俺が退職する頃には彼女のあだなは「変態センサー」となっていたw

こうやって書いてみると勘の良い人なだけ、という印象だがほんとに見事にセンサーが的中するんだよ

【怖い話】「お父さんのお車で一緒に帰ってあげて下さい」

188 本当にあった怖い名無し
生後二ヶ月の息子が死んだ。
まぁこれだけでも十分衝撃的だったのだが。

霊安室に移されて霊柩車を手配するんだと思ってて看護師にどうすればいい?って聞いたら
「え?お車で来てらっしゃいますよね?」
って。オレ「???」
「お父さんのお車で一緒に帰ってあげて下さい」
って何か「どうぞお持ち帰り下さい」って感じでいいのかそれで、と思った

その後手続き色々済ませて車を病院の入り口に横付け。
正面玄関ではないものの一般の人も多く出入りする入り口。
しばらくすると泣き腫らした顔で真っ白な我が子を抱いた嫁が医師・看護師ゾロゾロ引き連れて出て来た。
状況を察し一斉に散る外来患者or面会者(昼間だったから)。

そんなシーンの真ん中にいる自分。
まさかこんな日を迎えることになるなんて思ってもなかったよ。

息子との最初で最期のドライブはなかなかいいもんでした。
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